澤邉 紀生
京都大学 経営管理大学院 院長 教授
CFO人材の輩出を目指す実践的なプログラムを
本プログラムを提供する京都大学経営管理大学院・管理会計寄附講座では,過去 8年にわたり税理士・会計士向けのリカレント教育プログラム(上級経営会計専門家養成プログラム)を提供してきました。日ごろから経営者の近くにいる会計専門家の方々に経営者の悩みを聞き,助言を行うことができる存在になっていただくことが目的の1つでもありました。
上級経営会計専門家養成プログラムを実施していく中で,多く見受けられるようになったのが「社外から CFO 人材を登用する」という実務です。外部のアドバイザーを超えて,経営者の右腕として活躍してくれる人材が求められるようになっています。
本プログラムではこの社会的な要請に応えるため,実践的な教育・実習を提供することで,企業や社会に価値を提供できる CFO 人材を育成します。
太田 一郎
京都大学 経営管理大学院 特定教授
「我が事」として捉える能動的人材育成の提供プログラム
企業が成長・永続するためにはそれを支える人材が不可欠です。現業の製造やサービス、営業についての知識ももちろん必要ですが、中長期的な意思決定をする上では、それと同様に広範な知識が求められます。こうした人材教育を OJT や社内教育で行うのには限界があります。
プログラムの設計で最も重視したのが「習得内容を実践できること」です。実例をベースにしたケースをもとに、意思決定の場面を疑似的に体験していただきます。更に意思決定した事に対する責任を意識し実行可能かどうかを追及していただきます。つまり自らリーダーシップを取り実践する事を前提とします。
本プログラムでは企業経営をリードできる人財の育成を目的として、意思決定と実行責任の一体化を体得する一連の教育プログラムを提供します。
藤井 潤
EMBAアルムナイ京都(株)代表取締役
企業が成長し、持続的に発展していくためには、確固たる意思決定力と実行力を兼ね備えた人材の存在が不可欠です。特に、経営者を支えるCFO(最高財務責任者)の役割は、近年ますます重要性が高まっています。
アルムナイでは、これまで多くの会計専門家や経営者の皆様とともに歩んでまいりました。その経験を通じ、CFOが単なる外部アドバイザーの枠を超え、経営者とともに意思決定を行い、企業価値の向上に貢献する役割を担うことの重要性を痛感しております。
こうした社会的要請に応えるため、アルムナイは京都大学経営管理大学院・管理会計寄附講座が提供する実践的なプログラムに参画し、意思決定力と実行力を兼ね備えた能動的な人材の育成に取り組んでいます。本プログラムでは、実例を基にしたケーススタディを通じて、参加者が「自分ごととして捉え、その企業の一員として行動できる」視点を養い、自らリーダーシップを発揮する力を培うことを目的としています。
私たちは、このプログラムを通じて、企業経営を支えるCFO人材を育成し、企業や社会にさらなる価値を提供してまいります。これからも皆様とともに、持続可能な社会の実現に向けて尽力してまいりますので、ぜひ本プログラムをご受講いただき、社会に必要とされる責任ある人物となるための一助となれれば幸いです。